ブランド戦略事例3 ハイアールという「そこそこな」ブランド

ブランド戦略事例3 ハイアールという「そこそこな」ブランド

ブランド戦略とは、何も競合を押しのけて必ず自社の製品がトップになることだけを目標としているのではありません。むしろ2流ブランドとしてのイメージを消費者に植え込むこともあります。その絞られた、限定された機能や品質をアピールすることでニーズやシェアを勝ち取った事例もあります。中国の家電メーカー、ハイアールは、掃除機、洗濯機、冷蔵庫などを中心に低価格で必要な機能だけを絞った製品を送り出し、世界的なシェアを勝ち取ってきたメーカーです。日本のモノ作り産業は、高品質で高機能で付加価値の高いものばかりですが、その代わり高価格になりがちでした。そしてマーケティングをしっかりと行わないので消費者のニーズを理解できずにひとりよがりな商品を生み出し、結局「モノが売れない」状況に陥ってしまったのです。この点、ハイアールのとった戦略は真逆です。高機能ではない、高品質ではない、高価格ではない道を探ったのです。すなわち、「必要なだけの機能、そこそこの品質、お求めやすい価格のブランドになる」という道です。このブランド戦略は新しい時代のマーケティングとして注目されつつあります。特に「良いモノを創れば良い」と考えている日本の職人気質の文化に変革を求める事例です。